高齢者の犬猫の飼育放棄が増加 譲渡の上限設定の自治体も

Sippo 12月1日(火)11時0分配信

飼い主が入院、死亡……
 全国の自治体の動物愛護センターや保健所などに引き取られる犬や猫のうち、高齢者が飼い続けられなくなったとみられるケースの割合が増えていることが、朝日新聞の調査でわかった。このため、飼育放棄された犬猫を新たな飼い主に譲渡する際、高齢者を除外する自治体も増えている。


 調査は犬猫を引き取っている全国112の自治体を対象に行い、全自治体から回答を得た。飼い主から犬猫を引き取る際の理由について、93自治体(うち74は犬猫別に集計)が2014年度分の統計を取っており、うち過去分と比較できる自治体が68あった。

 これを集計すると、14年度はすべての理由の中で、高齢者である可能性が高い「飼育者が高齢・病気・入院(入所)・死亡」の割合が、犬で56自治体、猫でも26自治体で1位だった。

 また、犬について過去分と比較できる55自治体のうち41自治体(75%)で、猫でも52自治体のうち39自治体(75%)で「飼育者が高齢・病気・入院(入所)・死亡」の割合が増加していた。犬猫あわせた統計は61自治体で比較でき、51自治体(84%)で、この理由の割合が増えていた。

 こうした状況に自治体は危機感を強めている。神奈川県横須賀市は「高齢者に譲渡した動物を、本人の健康上の理由から再び引き取らざるを得なかったことがある」。富山市は「飼い主の高齢を理由とする所有権放棄の相談が以前から多数寄せられている」という。



動物愛護センターに引き取られた子猫たち
65歳で飼い始めると……
 高齢者によると見られる犬猫の飼育放棄の割合が14年度に68%に達した東京都も「高齢者による飼育放棄の増加傾向に強い問題意識を持っている」といい、都で収容した犬猫を新たな飼い主に譲渡する際の上限を60歳と設定。61歳以上には原則的に譲渡していない。

 同様の取り組みは全国的に広がっており、今回の調査では41自治体で保護犬・保護猫の譲渡について、上限年齢を定めていた。広島県が「高齢者が子犬の譲渡を希望した際には成犬をすすめるようにしている」など、高齢の譲渡希望者には何らかの対応をする自治体も13あった。

 日本人の健康寿命は男性71・19歳、女性74・21歳(13年、厚労省調べ)。一方、犬の平均寿命は14・17歳、猫は14・82歳(14年、ペットフード協会調べ)。つまり65歳以上の高齢者が子犬や子猫を飼い始めれば、途中で飼い主が代わる可能性が高い。そして、高齢者自身で新たな飼い主を見つけることは、容易ではない。

 また飼い主の変更は、特に犬の場合、別の問題も浮上する。東大大学院獣医動物行動学研究室の武内ゆかり准教授は、高齢者が犬猫を飼う際のサポート体制確立の必要性を指摘しつつ、こう話す。

「犬の精神疾患の一つ、分離不安の原因として、飼い主のライフスタイルの変化があげられる。飼い主の変更は大きな変化。高齢者は犬と一緒に過ごす時間が長いと想定され、次に、仕事をしている年代の飼い主にもらわれた時に差が大きくなる。より分離不安になりやすい状況と言えます」

朝日新聞社


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No title

こんにちは。
高齢者の方も、きっと私の様に犬好きの方は一緒に暮らしたいでしょうね。
核家族化している現代。我が家の様に多人数で暮らしている方が珍しいですよね。
ありがたいことに、我が家は私が60歳、70歳になっても若い者が一緒に住んでくれるので、犬との生活がなくなる不安はないですけれど・・・
何かいい制度ができればいいですね。
ワンコってやっぱり癒しですから。
高齢者の方も、身体の不調云々出てくれば、やっぱり癒しが欲しくなりますもんね…

*leonmamさん

私も大好きなので、ものすごく気持ちはわかるんです。
でも、私はその一方で、この子をおいていくことはできないって気持ちが強いので、
やっぱり生涯自分でみてあげたいと思っています。
あとは、同居の家族のわんこをかわいがるのが理想ですが、
我が家はどうなることやら(^_^;)

ペットと一緒に入居できる施設があるって、この間テレビで見ましたが、そういう施設が増えてくれるといいなと思います。
いろいろ問題もあるでしょうから、そう簡単にはいかないでしょうけど・・
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