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浅田美代子が訴える「繁殖業者のペット大量生産を阻止する動物愛護法改正」〈dot.〉

3/11(日) 11:30配信

AERA.dot

 5年に1度見直すよう付則で定められている動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)は、2018年春の通常国会で議論が本格化され、9月に改正される予定となっている。

 福島みずほ議員や尾辻秀久議員らが中心となり、党派を超え議論を重ねる「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」の会合に参加しているのが、女優、浅田美代子である。

 浅田は2017年2月、適切に動物愛護法が改正されるよう署名活動を立ち上げた。

「ここで、法改正が叶わなければ、また5年間苦しむペットたちがいるんです」

 街頭で自ら署名集めに奔走し、事務所に送られてきた署名を一つひとつ丁寧に数える。署名の数は、2018年2月現在、15万筆を超えた。

 日本におけるペットを取り巻く環境は厳しい。朝日新聞の調査によると、日本では毎年、80万匹前後の犬猫が流 通しており、繁殖から流通・小売りまでの間に毎年約2万4千匹死んでいるという。

現在では、15歳以下の子供の数よりも、ペットの数のほうが多い。

「先進国ではペットショップでの生体販売はほとんどなくなっているにも関わらず、『また近所にペットショップができた』という日本の状況は恥ずかしいことです。
繁殖業者は、ビジネスのために犬や猫を大量生産して、その中で選りすぐりの、珍しくて、かわいい子をペットショップに売るんです。
乱繁殖によって生まれやすい“奇形”はすぐに処分してしまう。ペットの命をお金で買うということがどういうことなのか、もう一度考えていただきたいと思います」

 ペットショップで不良在庫として売れ残った犬猫たちは、流れ作業のように闇に葬られていく。オーストラリアやアメリカの一部の州では、商業的に繁殖された犬をペットショップで店頭販売することを禁止する法律が可決されており、日本は大きく遅れをとっている。
 浅田が動物愛護活動を始めたきっかけは、2001年。母が亡くなり落ち込む浅田を包み込んでくれたのが、二匹の愛犬だった。

「家に引きこもりがちだった私をずいぶんと支えてくれたのが、飼っていた二匹の犬だったんです。お散歩に連れて行ったり、『ご飯だよ』と口をきいたりすることで、徐々に私は立ち直ることができました。その1匹が亡くなった時に、何か恩返しできないかなと思って、初めて保護犬を引き取ってみました」

 こうして浅田はペットが置かれている境遇を学んでいった。しかし、次々と「知られざる現実」が目の前に立ちはだかる。

 ある日、悪徳だとされる繁殖業者の元を訪ねた浅田は、あまりに悲惨な状況に開いた口が塞がらなかったという。

「ふん尿にまみれて、積み重なった狭いゲージに詰め込まれた犬や猫たちがいたんです。お散歩も、なでてもらうこともしてもらえない、かわいそうに……。おやつを知らなかったことにはもっとびっくりしました。ジャーキーをあげようとしたら『えー、なにこれ』と怯えていました。そこに800頭もいるなんて……」

 繁殖業者のビジネスが最優先になっている証左である。

「病気にかかっても放置されたまま。なるべくお金をかけず、子どもを産めることさえできればいいという業者の考えにどうしようもなく落ち込みました」。

 「子どもを産む道具」という運命に抗えない、使い古された親たちの子犬や子猫が、一部のペットショップで売られている。

 前回の動物愛護法改正では、こうした現状があるにも関わらず、それを規制する法律は実現しなかった。浅田が今年の法改正で盛り込むよう特に強く訴えているのは、3つの点だ。

「1つめは繁殖業者に対しての免許制。
明日、私が繁殖業者になりたいと言ったらなれるんですよ?これだと、悪徳な繁殖業者が増えるばかりです。
繁殖業者でのケージの大きさなどの細かい数値の規制も必要です。身体を伸ばして寝ることができない犬がいっぱいいるんです。背骨が曲がっている子もいました。 
2つめは生後8週齢規制。産まれたばかりの子犬や子猫を親からすぐに引き離すと問題行動を起こしてしまうんです。
 3つめは虐待に対しての厳しい刑罰。物扱いである今の法律では刑が軽すぎます。そして、所有権が立ちはだかり虐待されている子を救えません」


前回の法改正で、生後56日まで子犬、子猫の販売禁止が決定したのにも関わらず、売上減少などを理由としたペットフード会社などで結成される業界団体や一部の国会議員の反対により、緩和措置が設けられ、法案が骨抜きになったという。

 問題行動を起こすペットに比例して、虐待、遺棄も増えていく。捨てられたペットはそのまま命を落とすか、センターに持ち込まれる。

「最近は『歩けなくなったから』『手に負えなくなったから』という理由で犬を捨てる人が増えているんです。その後、センターに引き取られた犬は、3日で亡くなったりする。『あと3日一緒にいてあげたらよかったのに……』と言う人がいますが、そういうことではない。犬たちは捨てられたことがわかるんです。そして生きる気力を失って寒いセンターの中で命を落としていきます」

「かわいそうな命は増やさない」。これが動物愛護の基本だと浅田は訴える。

「野良猫の殺処分もすごく多いです。生まれたての子猫が、5匹まとめてスーパーの袋に入れられ、行政施設に持ち込まれる。行政の人はこまめに面倒を見る余裕がないので、子猫たちはその日に処分されることもあります。
何のために生まれてきたの?と思いませんか。目も見えない、へその緒がついている猫が次から次へと処分されていくんです。それを防ぐためにも不妊去勢は不可欠です」

 近年、日本でも「殺処分ゼロ」という言葉は浸透しはじめ、公約に掲げる政治家も出てきたものの、まだまだ問題点も多い。

「(動物愛護議員連盟の会合に共に参加する女優の)杉本彩ちゃんともよく話すんですが、動物の殺処分は減ってきたけれど、それは様々な愛護団体が捨てられたペットたちを保健所から引き出して、必死に里親を探しているからなんです。
ボランティアによって『殺処分ゼロ』が成り立っているわけです。でもボランティアの目が届かないペットショップにいる子犬たちの親や、繁殖業者によって捨てられた子犬たちはいなかったことにされてしまう。それでは『殺処分ゼロ』になったとは言えません」

 自身の経験を交えた浅田の言葉は優しく、そして力強い。

「不幸な子を見たときに、全部引き取ってあげたいと思うけれど、それはできない。本当に辛い瞬間です。でも、逆に嬉しいこともあって、愛情を注げば注ぐほど、引き取った犬の顔が変わって、徐々に人間に心をひらいてくれるんです。ペットを飼うときは選択肢の1つとして保護犬を考えてみてほしいです」(田中将介)


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